こだわりの和牛を扱う会社の社員が運営する、牛肉情報局。「ほぼ」毎日牛肉を扱い、お客様に提案する肉のプロ。
今回は、「ブリスケ」という牛肉部位のご紹介です!!
ブリスケとは?
肉好きをもうならせる「ブリスケ」とは、いったいどんなお肉なのでしょうか。
「ブリスケ」は牛の前足の内側(胸部)のことを言います。主に関西地域で呼ばれています。
アメリカではブリスケット(brisket)と呼ぶことが由来。バーベキューの定番として愛されています。
他の呼び方で前バラ(関西)や肩バラ(関東)などがあり地域によって呼び方が違っていますがすべて同じ部位を指します。
ブリスケの特徴
肉質はきめ細かく、多くの「ブリスケ」は赤身と脂が半分ぐらいです。
脂を処理することによって、中には赤身のみの「ブリスケ」もあり大変希少な部位といわれています。
コラーゲンを多く含み味は濃厚で噛めば噛むほど旨味が出るので、お肉を知る人から支持されています。
あまり知られていませんがプロの中でも好きな方は多いです。
脂の量はかなり多め。ですが他の部位の脂よりも少し歯ごたえがありしつこさが少ないため脂も癖になります。
柔らかい肉質がグラデーション状に硬くなっていく部位。
そのため焼肉として使えるのはたった3割ほど。
実は選ばれし希少な部位。
「ブリスケ」の一部でコウネと呼ばれる希少部位があり、広島県で隠れ絶品グルメとして名物になっているそうです。
赤身と脂身が半分ずつくらいで薄くスライスしたものを焼いたもの。
広島県のB級グルメで関西から特に問い合わせが多いのだとか。
味と食感
「ブリスケ」は牛の体の中でもよく動く部分にあたるので、しっかりとした歯応えの固めできめこまかい肉質です。
脂身と赤みが半々ほどですが、細かくサシが入っているのではなく赤身の部分と脂身の部分がそれぞれ分かれています。
そのため脂身の部分だけを取り除き、赤身メインのお肉として販売されるケースも少なくありません。
加工次第では最高級の赤身肉にも姿を変えるという特徴も「ブリスケ」の魅力のひとつです。
味は赤身と脂身の部分ともに非常に濃厚な風味が特徴で、噛み締めるごとに旨味があふれてきます。
これは「ブリスケ」に含まれるコラーゲンが生み出す深みです。
脂の量は多めですが歯応えがあり、しつこさが少ないという特徴があります。
そのため他の脂身部分とはひと味違う美味しさの虜になる人も多いです。
美味しい食べ方
「ブリスケ」の中でも特に柔らかい部分を厚めにカットすることで、程よい食感と脂身の濃厚な旨味を楽しむことができます。
肉の旨味をダイレクトに味わえる焼肉で、しっかりと噛みしめながらお肉をいただきたいという方にはぴったりといえるでしょう。
さっぱりと味わいたいという方には塩だれやワサビ醤油につけていただくのがおすすめです。
脂自体のしつこさが少ない「ブリスケ」は、あっさり系のタレと合わせることで脂っこい食べ物が苦手な方でも美味しくいただくことができます。
逆に牛肉らしい脂と赤身の旨味をガツンと味わいたいという場合は、甘辛いタレとあわせるのもおすすめです。
コクのあるタレと「ブリスケ」が持つ深みある味わいがマッチし、食べ応え抜群のリッチな味わいになります。
ブリスケはどこで買える?
スーパーでは切り落としに混ざっていることはありますが、「ブリスケ」としてはあまり見かけないのでなかなか見当たりません。
スマートでは、かつべ牛を贅沢に2.5mmでカットした焼肉です!
まとめ
今回は、噛めば噛むほど出る濃厚なうま味が魅力の「ブリスケ」という部位を紹介しました。
牛肉のブリスケは、肩バラ肉の一部で前脚の内側、胸にあたる部位で三角バラの下側になります。
おいしい焼き方は、「ミディアム」で、味付けは、濃厚な味なのでさっぱりした塩ダレやわさび醬油がおすすめです。
脂の処理によって、赤身のみの「ブリスケ」もあり、これは希少部位になり、噛めば噛むほど出る濃厚なうま味が魅力です。
スマートでは、厳選された焼肉セットがお手軽にご購入できます。
飲食店でしか味わえなかったかつべ牛を是非ご家庭でお楽しみください。