島根県の「かつべ牛」のファンで作るVBCブログ。著名なライターさんやグルメなタレントさんに実際にかつべ牛を食べて頂き、その感想を記事にしていきます。
今回はゲストは、ホフディランの小宮山雄飛さんにご紹介頂いた、
ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパーのMummy-Dさんが登場です!
会場は、麻布十番の本格メキシコ料理MIXTEKO TOKYOです。
果たして、かつべ牛がどんなアレンジがされるか楽しみです!
ここからはMummy-Dさんのブログでお楽しみ下さい。
ゲストMummy-Dさん
前回のゲスト、ホフディラン小宮山雄飛くんに誘われて、わたくしもかつべ牛の洗礼を受けることに。時は2024年11月、場所は東京、麻布十番の隠れ家的本格メキシカンレストラン『MIXTECO TOKYO』さんにて。
出会い
かつべ牛に関しては、出雲のブランド牛ってこと以外ほとんど予備知識などを入れずにレストランに着くと、緊張した面持ちのSMART滝野氏が。様子がおかしい。聞けば相当コアなジャパニーズヒップホップのファンであったらしく、いわゆる「世代」なんだそうな。
それはそれは、いえいえそんなそんな、どうもどうもなんてやってるところにグルメスナイパー、小宮山雄飛くん現る。
雄飛くんとは同じステージに立ったり、楽曲でコラボしたりといったことは実は全くないのだが、かれこれ20年近い縁。音楽の話をする代わりに、いつも食べ物の話ばかり(笑)。って言うか食の好み、かなり相通じるものを感じ、一方的にその動向をフォローし続けていたのだった。
氏によると、今、メキシカンがキているらしい。個人的にもメキシカンはとっても好きな食のジャンル、しかもかつべ牛がそのテイストで味わえるなんて!と、早くも期待度MAX。すいませーん、ビールもう一杯お願いしまーす!
かつべ牛トウガラシのカルネアサダ
最初に運ばれてきたのは、かつべ牛トウガラシ(肩の希少部位)のカルネアサダ(炭火焼き)。
いきなりすんごいの来ました。しかもかかっているのがモレソース(チョコレートソース!)で、初めてかつべ牛を味わおうとしている者にとっては結構な変化球(笑)。
チョコレートソースがとっても洗練されているのにも驚いたが、その向こう側から立ち昇ってくるかつべ牛ちゃんの赤みの旨みよ。ブランド牛だって言うからいわゆるA5ランク的な、霜降りの溶けちゃう系を想像していたのだが、これは嬉しい誤算。
なんせわたくしマグロも馬刺しも赤身を好むアカミスト。これは次の一皿にも期待が高まる。
かつべ牛三角バラタタキのトスターダ
この日はお店がタコスナイトだったらしく、Netflixで『タコスのすべて』を全話見たわたくしとしてはアメリカナイズされていない、本場のそれが食べられるのは本当に嬉しかった。
揚げられたお店の自家製コーントルティーヤの上にドープに鎮座するそれはタタキでさらにさっぱりとしていて、ワカモレソースとエシャロットとのハーモニーが抜群。
ちなみに当日素晴らしい接客をしていただいたお店の女性スタッフ様によると、モレとはソースの意味とのこと。ってことはモレソースって言い方はチゲ鍋(どちらも鍋の意)みたいなものか。どーでもいいことながら。
かつべ牛ブリスケットのチレアホ
三品目は、かつべ牛ブリスケットのチレアホ。ブリスケットとは牛ちゃんの胸の辺りの筋肉で、加工次第で最高級の赤身肉に変化するという、料理人の腕が問われる部位。
トマトとガーリック(アホ)、ワヒージョチリ(チレ)と煮込んだシチューで、この日のメインディッシュであったか。ホロホロになるまで煮込まれた繊維質のお肉にピリッと爽やかなソースが、メキシカンの真髄。旨い(涙)。
シェフ、流石です。この辺になるとかつべ牛の正体が朧げながら見えてくると同時に、我々の正体が失われていくのを感じた。すいませーん、ワインもう一本!あ、さっきのと同じでいいっすー!
ブリスケットのタコス
最後は締めの一品的にブリスケットのタコスを。
うーん、『タコスのすべて』なオレとしてはこれはたまらんかった。あちらは南米なども含め屋台料理的な魅力を主に紹介しているのだが、それがとっても洗練されて、しかもかつべ牛で(!)提供されるのであった。
お肉はやはりホロホロの赤身と脂のバランスの良い、旨味の強い例のヤツ。メキシコ人のシェフによると、いわゆる「高級和牛」的なサシの多いアレだとメキシコ料理にはくどくて合わないんだそうな。諸々納得。
かつべ牛と、メキシコ料理の真髄をダブルで味わえる、ハッピーな夜になった。
かつべ牛が繋げてくれた縁(えにし)
美味しい料理と美味しいお酒に恵まれて、すっかり打ち解けたSMARTスタッフさんたちと我ら酔いどれミュージシャン。話題はどんどん業界内ゴシップなど下世話な方向へ。雄飛くん口悪い(爆笑)。
滝野氏も仕事そっちのけで自分が聞きたい往年のジャパニーズヒップホップの質問を矢継ぎ早にわたくしに。隣でSMART社長、佐々木氏が引きまくる中、さっきまできめ細かい接客をしてくれていたお店のスタッフさんまでが「あのう、ファンです!」と。
道理でオレのワインだけマミーさんに比べて注ぎが少ないと思ってた、と毒突く小宮山雄飛。
カオス。それもこれも、かつべ牛が繋げてくれた縁(えにし)であった。なんと楽しき夜かな。
かつべ牛とは
色紙には「こんなビーフならいくらでも!」的なことを書きました。BEEFはヒップホップ用語ではいさかい、揉め事のある関係を指します。世知辛い世の中だもんねー、こんな幸せな夜ばっかりだったらいいのになあ。次はこのバトンを誰に渡そうかなあ。。。
Mummy-Dさんプロフィール
ヒップホップ・グループ「ライムスター」のラッパー、サウンドプロデューサー(作曲/編曲家名義:Mr. Drunk)であり、またグループのトータルディレクションを担う司令塔。プロデューサー、役者、東京藝術大学美術学部デザイン科「映像論」講師、三重県桑名市「魅力みつけびと・桑名マイスター」などでも活躍。
MIXTEKO TOKYO
メキシコ人シェフによる伝統的で本格的なメキシコ料理を提供。東京では他には味わうことができない特別なメキシコ料理を、国産の新鮮な魚、野菜、様々な種類の肉、そしてメキシコ産の上質な食材で作る。
シェフは、カルロス・ソラナ、メキシコのオアハカ州出身。20歳で単身アメリカ合衆国カリフォルニア州に渡りナパバレーでフレンチやイタリアンの有名レストランで研鑽を積む。 カリフォルニア以外にも、ニューヨーク、メキシコシティ、東京の料理業界でスーシェフ、エグゼクティブシェフを含む、さまざまな役職を歴任し、16年のキャリアを持つ。
▼インスタグラムで情報発信中!